2025引退ブログ 4年 3 山口 大輝 「当事者意識」

部活を引退してから、気づけばもう2ヶ月が経とうとしている。

最初は、引退してからも練習や試合を見に行こうかなと思っていたのだが、研究や学会発表など学業面が思っていた以上に忙しく、なかなか部活に顔を出せていない。来年からは、ちょこちょこお邪魔できたらなと思っています。

今回、引退ブログを書くにあたって、3年間サッカー部に所属する中で、自分の中で一番変わったことは何だろうと考えてみた。

そこで思い浮かんだのが、「当事者意識」だった。

僕は3年生の代で幹部にはならなかったので、正直なところ、最初の頃はチームのことを考える覚悟や責任感は、広大・遼・真生・大樹ほど強くなかったと思う。当時はリーグ戦に出場するために、とにかく自分のプレーのことだけを考えていて、視野はかなり狭かったなと今では感じている。

そんな自分の考えが少しずつ変わり始めたのが、リーグ戦前期の終盤、6月頃だった。

スタメンがある程度固定されてきて、チームとしても停滞しているように感じたのがきっかけだ。

そこから徐々に、チーム全体のことを考えるようになり、チームとしての問題点や、幹部学年としての課題について、秀斗と滝でよく話すようになった。そして前期リーグが終わった7月中旬、2人で話してきた内容をみんなにも共有して、率直な意見を聞きたいと思い、ガストに集まって話し合いをした。

その話し合いでは、みんなが本音を話してくれて、すごく印象に残っている。自分のプレーを伸ばしたいという意識と、チーム全体を良くしたいという意識は人それぞれで、そこで改めてチームスポーツの難しさを実感した。後期リーグに入ってからも、チーム全体のレベルをどう底上げするかを考えながら、広大にも自分の思っていることを直接伝えていた。

振り返ってみると、3年生の代は、幹部ではない立場だからこそ見えるチームの改善点を、チームの一員としての自覚を持って、積極的に幹部と意見交換できていた年だったと思う。自分の中でも、この年は一皮剥けた年だった。最初は、「スタメンに絡めていない自分が意見を言っても意味がないんじゃないか」と思ったこともあった。でも、チームスポーツをやっている以上、スタメン関係なく1人1人が「当事者意識」を持って、チームの勝敗や雰囲気に目を向けなければいけないと感じるようになった。

4年生になってからは、幹部学年を陰から支えることを意識していた。

リーグ戦に絡めない時期がほとんどだったが、その分、Bチームの雰囲気や競争意識を高めようと取り組んでいたと思う。

この1年間は、特に1年生の意識の高さにずっと驚かされていた。

練習後にほぼ毎回自主練をして互いに高め合い、ユースの動画を研究してプレー向上を目指している選手もいて、自分にとっても大きな刺激だった。

全体を通して、サッカーのプレー面に関しては、学年関係なく「上手くなりたい」というこだわりを持っている人が多かったと思う。だからこそ、僕は全員に「当事者意識」を持ってもらいたいと思い、試合中の外からの声出しや、試合前のスタメンへのサポートを大切にしていた。スタメンに入れなかった人にも、「チームが勝つためには、スタメンかどうかは関係なく、全員で試合に向き合う必要がある」ということを伝えたかったから。

その想いが少しずつ伝わった後輩も増えてきて、応援の声がだんだん大きくなっていったのは、本当に嬉しかった。最終節前日の東大戦では、翌日スタメンで出場する選手たちも応援に駆けつけてくれて、あの光景は今でもよく覚えている。

そして迎えた最後の創価戦。

僕は前半15分から途中出場した。おそらく、この1年間で一番早い交代が、まさか最終節で回ってくるとは思っていなかった。正直めちゃくちゃ緊張していたが、外から後輩やOBの方々の応援が背中を押してくれているように感じて、なんとか試合に入ることができた。

今まで自分が外から送ってきたエールを、今度は自分が受け取る側になって、その瞬間はとても感慨深かった。応援の力って本当に大きいんだなと、改めて実感した。応援してくれた皆、本当にありがとう。

最後の試合でOGをしてしまったことは、4年生として後輩に最低なことをしてしまったと、今でも後悔している。本当にごめん。

それでも3年間のサッカー生活を振り返ると、後悔はあっても未練はないと感じている。

最後に、お世話になった方々への感謝を伝えて終わりたいと思う。

まずは家族。

朝練の時に早起きしておにぎりを作ってくれたり、毎回大量の洗濯をしてくれたり、試合を考えた食事メニューを考えてくれたりと、中高大を通して、何不自由なく部活を続けさせてくれて本当にありがとう!

次に、室田先生、丸山先生、宮崎先生、そしてOBの方々。

僕たちがここまでサッカー部として活動できたのは、先生方やOBの方々の多大なご支援があってこそです。たくさんのご尽力、本当にありがとうございました!

次に、マネージャーのみんな。

暑い日も寒い日も、朝早い日も、常にプレーヤーを支えてくれてありがとう!そして、一緒に試合の勝敗に一喜一憂してくれてありがとう!代によっては、プレーヤーとマネージャーの関係がうまくいかないこともあったけど、やっぱりマネージャーも含めて科学大サッカー部だと思っている。後輩達には、意見がぶつかることがあっても、お互い諦めずに向き合ってほしい。

次に後輩のみんな。

大学に入ってからのあだ名「ヤマ」「ヤマ君」で呼んでくれてありがとう!学年ごとにそれぞれ違った良さがあって、本当に面白いチームだった。僕らの代みたいに、ぜひ4年生まで誰も欠けることなく部活を続けてほしい。特に幹部を務めた3年生は、上と下に挟まれて本当に大変だったと思う。幹部以外からもチームへの想いや意見が伝わってきて、とても頼もしかった。1年間お疲れ様。本当にありがとう!

最後に同期へ。

2年生から入った俺を受け入れてくれてありがとう。10人全員が個性的で、面白くて、刺激的な最高の仲間でした。サッカー部を通して、こんな最高な仲間に出会えたことに心から感謝している。本当にありがとう!

振り返ってみると、大学で部活に入って本当に良かったと思っています。部活は自分を成長させ、最高な仲間と出会わせてくれました。楽しいことばかりではなく、悩んだことや苦しい時期もありましたが、その一つ一つが今の自分をつくっていると感じています。科学大サッカー部で過ごした3年間は、これから先もずっと自分の財産です。
3年間、本当にありがとうございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です