2024引退ブログ 4年 55 篠原 広樹 「生き様」
お久しぶりです。工学院システム制御系の篠原です。前回の部員ブログから気付けば2年経っていたこと、そして自分はもう東工大サッカー部の一員ではないという事実に驚きと共に寂しさを覚えています。因みに前回は「恩師」というタイトルでブログを書かせていただいたのですが、無事その先生に読んでいただけたと風の噂で聞きました。さて、部活を引退して1週間が経ち、著しく生活習慣が変わり、心境もだいぶ変化しました。どうせ4年生のみんなは引退後の心境を綴ると思うので、僕は引退前15日間のあれこれを書こうと思います。
10月5日(土)
リーグ戦第18節vs横浜商科大学。結果は2ー2の悔しい引き分け。個人としても悔しい気持ちが強い一方で、逆サイドにいる高篠にパスを出すというずっと掲げていた目標を達成し、4年目にして1番くらいの成長を感じた。その後、秀斗に誘われ3年生とご飯に行った。その時あさちゃんから日記形式のブログの案をもらったので早速取り入れることにする。そのあと、夜遅くなってしまったがジムに行くこともできた。大貴にはリーグ戦後のトレーニングは試合で全力を出せいていない証拠と言われたが、そういったことはジムに行ってから考えることにする。
10月6日(日)
昨日リーグ戦だったこともあり、今日は練習がなかった。ということで、本日は自動車教習所に入所してみることにした。この歳にしてやっと免許を取る決意を決めた。これも引退に向けた一大イベントである。忙しければ忙しいほどかっこいいと未だに本気で思っているので、引退後の予定を埋められるようにとりあえず申し込んだ。思えば遠征の時はずっと、遼人や翔大郎に送迎してもらっていたのでこの場を借りて感謝を伝えることにする。
10月7日(月)
OFF。大学のトレ室に行く。引退してからも筋トレを続けるのだろうか、と最近考える。最初はサッカーのために筋トレを始めたものの今では人生の娯楽となってしまった。去年引退した桑くんは未だにハードに筋トレを続けている。ブログでしか書けないようなことなので言うが、桑くんに結構憧れている部分があるので今のところ続ける方針である。
10月8日(火)
夏休みが明け、今日から週3日で朝練がある。朝4時過ぎに起き、5時18分の小竹向原行きの電車に乗る。これだから寝ても寝ても眠い。そんな中で1度も遅刻をしなかったことはだいぶ誇りに思っている(母の偉大なる力を借りての結果であることは言うまでもない)。今思えばもう少し遅く出発しても十分間に合うのだが集合より早くくれば来るほどかっこいいと思っているのであと5回は我慢することにする。
10月9日(水)
今日は土砂降りの中の朝練。個人的に雨の日のサッカーは嫌いじゃないが、それにしても降りすぎていた。練習の最後、ペアを組んでのクロス→シュート対決を行った。やまがペアを組もうと声をかけてくれたのが非常に嬉しかった。今回もそうだったが、彼と紫苑は声がでかい。よく試合の時に応援してくれる声が特に聞こえてくる。いつも試合でよくミスをして落ち込んでしまう自分として、2人の「しのなーいす」という声かけには毎度助けられていたな、と思う。
10月10日(木)
今日は記念日。本日の胸トレをもって筋トレを本格的に始めると宣言してちょうど1年が経つ。去年の10月から体重は7kg以上増え、ベンチプレスのMAXも20kg以上増えた。きっかけは大貴とひろと3人で「筋肉から世界へ」という公開するには恥ずかしすぎるLINEグループを作ったことである。気づけば遼人も翔大郎も加入しただの学年グループとなった。ここまでほとんど毎日のようにトレーニングを頑張ることができたのは、りょうたと体重を競い合ったり敦貴とベンチマックス計測会を開いたりしたこと、そして何より自分より体積が2倍以上ある空とはるきがトレ室にいたおかげである。
10月11日(金)
最近部内で学食の300円朝ご飯が流行っている。お財布にやさしく朝練終わりにちょうど良い。今日も今日とてアジフライを食べに学食に向かう。気づいた頃には後輩に囲まれ、僕の朝ごはんは2000円を超えた。後輩と食べるご飯は高級で美味しい。
10月12日(土)
明日の創価大学戦に向けて、少人数での練習。ペアでのクロス対決ではまおと共に見事1位で抜けることができた。毎回思っているが本当はリーグ戦前でも紅白戦とかしたい。残りの2試合はチームのためにというのはもちろんだが、自分が楽しいと思うようなプレーがしてみたい、と思った。
10月13日(日)
リーグ戦第19節vs創価大学。0−1負け。明確な実力差を感じた。マッチアップした相手選手は1年生らしい。あいつより上手くなってやろうみたいな気持ちがあっても、そのチャンスがあと7日しかないことがもどかしい。最近は東工大も1年生が大活躍している。前2試合で村井とじゅんが点を取っており、私が1年生の頃は合計出場時間が4分だったので本当にすごいと感じるとともに、最近ゴールから遠ざかってる自分としては悔しい気持ちでいっぱいである。
10月14日(月)
書くことがない。ということでOFFの過ごし方について議論したい。僕はOFFに1人でゆっくり過ごすことがどうももったいないと感じてしまう。かといって動きすぎてもOFF本来の意味を果たしていないとも思う。4年間、いや週2日のOFF制度は中学生の頃からだが、未だOFFの日の正解がわからない。
他の部員はどのようなOFFを過ごしているのか1度覗いてみたい。
10月15日(火)
朝練後、ひろや叶とシュート練をした。こんなに純粋にボールを蹴ったのはなんだか久しぶりな気がする。気づけば1時間くらい経っていて驚いた。周りを見ると遼とかしげくんとかナカケンはまだクロス練してたし敦貴とか大樹も1対1を研究していた。たくさん残って練習している人たちがいて、練習量で負けたくないなと思った。
10月16日(水)
引退前最後の水曜日ということで、人生ラストのラントレを終えた。感慨深さよりしんどさが勝った。そういえば引退したあと4年生で草津に慰安旅行に行く。そこで2000円以内のプレゼント交換会が開催されるらしい。なんだか小学生みたいなイベントだが結構楽しみである。
10月17日(木)
今日はOFFということでインターンに行く。東工大サッカー部のOBである社長から声をかけていただいて最近始めた。こういうつながりみたいなものも部活ならではのものだと思う。引退してOBという立場になるイメージはまだ湧いていないが、少しずつチームに恩返ししていきたいと思う。
10月18日(金)
ハーフコートゲームをやる最後の機会。1点取ることができたのが嬉しい。あまり賛同してくれる人は少ないが、ハフゲ1点は公式戦の1点並みに嬉しい。あまり喜びすぎないようにしていたが内心ガッツポーズの嵐であった。
10月19日(土)
午前練習の後に東京都立大のシーズン最終節を見に行く。目の前で引退した大樹を見て、初めて自分が明日引退することを実感した。大樹というか都立大というチーム自体も勝手にライバル視していたので、都立大の最終節の勝利はすごくモチベーションになった。やはり誰かに負けたくないっていう気持ちが一番の原動力になるんだとつくづく思う。
10月20日(日)
引退試合である神奈川工科大学戦。結果は5-2の快勝。個人としては最終節にして初の複数得点を挙げた。こんなに気持ちよく有終の美を飾れるとは予想もしていなかった。中学や高校の引退試合では悔しくて大号泣した記憶しかないので、喜ばしい気持ちで追われることに少し戸惑った。今だから書けるがリーグ戦が楽しいと感じるようになったのは4年生のだいぶ後半で、おこがましいかもしれないがそのあたりからちょっと上手くなったんじゃないかと思うことが増えた。それでももっとうまくなりたかったなーと思うしもっと点数も取りたかった。もっと早いうちから焦っておくべきだったし筋トレももっと早く始めておけば良かったと思う。4年間全力で走り切ったつもりではあるが、心残りや未練はたくさん残っているのが正直なところである。
引退から一週間がたち、少しずつ部活ない生活にも慣れてきた。4時過ぎに起きることなんてないし水曜日のラントレもない。タンパク質の量を計算することもなくなり、部活のない生活はそれなりに快適だった。ただ未だに神奈川工科との試合のハイライトを毎日のように見ているし、部活がないとなんとなく空っぽな気がしてならない。前ほど全てのことへのやる気は出なくなったし、あれだけ夢中になっていた筋トレも面白く無くなってしまった。今は毎日がなんとなく過ぎていってしまう気がするし、時間がある分何もしない時間が増えた。あまりダラダラ過ごすのは嫌いだし、自分の目指す生き様に大きく反する。ということで、自分の生き様を取り戻すためにも、このブログを書いている今日から部活くらいストイックに生活をして新しく挑戦する何かを探すことをここに宣言して、僕の引退ブログを締めさせていただこうと思います。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
俺より早く運転出来るようにならないでね